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デジタルレイバーを採用しませんか?

「デジタルレイバー」という言葉を聞いた事がありますか?
日本語に訳せば、仮想社員・電脳社員という事になるかと思いますが、このデジタルレイバーが皆さんの会社で活躍してくれる日もそう遠くはないと考えています。

少し説明をしていきたいと思います。「みずほフィナンシャルグループ、2021年までに8000人分の業務量削減を目指す」・「三井住友海上、事務の9割を削減する」といったニュースを耳にした事がある方も多いかと思います。では、これらの企業はどのようにして、この業務量を減らそうと考えているのでしょうか?実は、これを実現してくれるのが、デジタルレイバーの存在なのです。

三井住友海上の事例で解説をしていきたいと思います。同社では、新しい自動車保険の保険料の計算について、その都度、契約者ごとの名前や年齢などの情報を社員が手入力しており、相当な時間を費やしていました。この作業は、いわゆる単純作業。しかし、ミスは許されないため、とても神経を使う作業でした。そこで、三井住友海上が採用したのが、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)という単純作業を自動化するためのソフトウェアでした。どんなソフトウェアなのかを具体的に言うと、人間がパソコン上で行っている操作を、画像認識技術を使い、その操作を認識させ、自動プログラム生成技術を使い、その操作をプログラム化してくれます。ですので、起動させれば、該当の作業を自動的に行ってくれるという代物なんです。

このRPAは、ホワイトカラーのロボット化と呼ばれているとともに、24時間365日、疲れず、休まずに働いてくれる社員とも言え、ゆえにデジタルレイバーとも呼ばれているのです。三井住友海上では、先ほどご紹介した単純作業(契約者ごとの名前や年齢などの情報入力)は、今はRPAが行っています。そうする事で、年間35万時間を削減。これは、仮に年間労働日数245日×1日8時間=1960時間とすると、約178人分の労働時間を削減したと言えます。

「これは、大企業だからできる事なんじゃないの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、実はそんな事はありません。費用は、数百万ほどで、早ければ1か月以内で導入が可能。自社において単純作業を行っている年間時間やそれに関わっている社員数とその年収(もしくは時給)を考えて頂ければ、費用対効果のイメージはつきやすいかと思います。実際、昨年訪問したお客さまで、100名に満たない企業ではありましたが、業務の中における単純作業の割合が多いという事からRPAの導入を進め「試験導入時点ではあるが、作業時間が大幅に削減できた」というお話を聞く事ができました。

これがデジタルレイバーです。そしてこれは、AIよりも先に来る自動化の波であり、オフィスのロボット化の波であると考えるとともに、遅かれ早かれ、我々企業にもその波が押し寄せてくると考えています。それゆえに「削減された時間で人間は何を行うのか?」ここがポイントだと考えます。「その時間を、より創造的な仕事、より付加価値の高い仕事にシフトしていく事」が重要であり、それができれば、他社と差別化された独自の商品・サービスを生み出していく事につながっていくという点で、その価値は大きいと言えます。

デジタルレイバーの採用を一度考えてみてはいかがでしょうか?

【金入 常郎(かねいり つねお) 】
株式会社小宮コンサルタンツ コンサルティング事業部 チーフコンサルタント
早稲田大学社会科学部卒業。基幹システム(ERP)の導入コンサル及び、採用・教育コンサルを経て現職。これまで、基幹システム構築、業務改革、組織活性化、ブランディング、新規事業立ち上げなど様々なコンサルティングやプロジェクトに携る。現在でも、採用や教育など、お客さま先での各種プロジェクトの支援や会計、マーケティング、お客さま第一主義など、各種研修に携わっている。
■担当分野 採用支援、組織活性化、基礎力向上、各種プロジェクト支援

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