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内定者フォローのすすめ ~新入社員が必ずぶつかる3つの壁~

2018年4月入社予定の新卒採用活動(2018採用)は、8月に入り終盤戦を迎えています。というのも、就職を検討している学生の約7割が内定を取り、就職活動を終えている状況です。2018採用では、前年に比べ、1ヵ月ほど企業の動きが速くなり、4月に内定を出す企業が多くありました。また、内定をもらっている学生の中の6割近くが2社以上の内定を保有しているという状況もあり、内定辞退に頭を悩ませる事も多かったのではないでしょうか。上記のような状況のため、新卒を採用する事が益々難しい状況になっていると感じています。そういった中、採用を成功させる事ができた企業は本当に素晴らしいと思います。意図を持って熱意を持って臨み、手間をかけ採用活動にあたった結果だと考えます。

しかしながら近年、採用活動が早期化している事もあり、内定後の入社前辞退が増えています。そこで、内定者を入社前にフォローしようという「内定者フォロー」が活発になっています。例を挙げると、内定者向けの懇親会を開催したり、会社のイベントに参加してもらったりするものもあれば、就業体験をしてもらうものもあります。
内定者フォローを行うかどうかの議論の中で「学生のうちは学生生活を思い切り楽しんでほしい」という想いがある一方で「入社前にしっかりと戦力化を図りたい」という想いが、当然ながらあるかと思います。ここで考えたいのが、内定者の気持ちです。内定が決まった最近の多くの学生が感じている事は「自分は本当にやっていけるのだろうか?」という不安な気持ちです。そういった事を踏まえ、内定者フォローの目的を「内定者の不安の解消・自信の向上」として取り組む事をお勧めしたいと考えています。

では、どのような観点で取り組んでいくべきなのか。私はこう考えています。新卒で入社する社員が必ずぶつかる3つの壁があります。
一つ目は『新しい知識の壁』です。会社の事、業界の事、仕事について新しい知識をたくさん覚えなくてはいけません。
二つ目は『新しい生活の壁』です。学生時代は比較的、時間に融通をつける事ができました。しかしながら、社会人になると多くの時間を仕事に費やす事となります。また、一人暮らしをする方もいるでしょう。学生時代とは生活が一変します。
そして、最後の三つ目は『新しい人間関係の壁』です。学生時代は、自分の好きな人と関わっていればよかったのですが、社会人になるとそうではなく、仕事としてお客さまや社内の人たちと関わっていかなければなりません。

この3つの壁が入社時点で一機に押し寄せてくるという経験は、内定者たちは味わった事がない全くの未知の体験となります。これらの壁を入社前に少しでも低くしてあげて、入社後スムーズにスタートを切ってもらう事は、内定者本人にとっても、受け入れる企業にとっても良い事だと考えます。
内定後の企業との接触頻度について、学生の希望としては『2~3ヵ月に1回』という調査結果が出ていますので、ひとつの目安にして頂ければと良いかと思います。

上記の3つの壁を低くするための取り組み、検討してみてはいかがでしょうか?

【金入 常郎(かねいり つねお) 】
株式会社小宮コンサルタンツ コンサルティング事業部 マネージャー チーフコンサルタント
早稲田大学社会科学部卒業。基幹システム(ERP)の導入コンサル及び、採用・教育コンサルを経て現職。これまで、基幹システム構築、業務改革、組織活性化、ブランディング、新規事業立ち上げなど様々なコンサルティングやプロジェクトに携る。現在でも、採用や教育など、お客さま先での各種プロジェクトの支援や会計、マーケティング、お客さま第一主義など、各種研修に携わっている。
■担当分野 採用支援、組織活性化、基礎力向上、各種プロジェクト支援

 

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