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『ブランド』づくりの時代

皆さんは、「ブランド」という言葉を聞くと何を想い浮かべますか?
高級、高価、信頼というようなイメージを連想する方もいれば、グッチ、シャネル、ロレックスといった具体的なブランド名が頭に浮かんだ方もいると思います。今はブランドの時代と呼ばれ、世の中にはブランドがあふれているように見えます。しかし、その多くは「弱いブランド」であり、単に名前のついた商品でしかありません。大切なことは「強いブランド」をつくるということです。

突然ですが、ここに味と価格が全く同じ2つの牛肉があるとします。1つのパッケージには「静岡和牛」と書いてあり、もう1つには「松坂牛」と書いてあります。さて、皆さんはどちらの牛肉を選びますか?繰り返しますが、味も価格も全
く同じです。
選択肢は(1)どちらでもよい (2)静岡和牛 (3)松坂牛
味も価格も同じなのだから、「どちらでもよい」が多くなっても良いはずですが、そうはなりません。全国の消費者1,000人を対象とした調査では「松坂牛」72.9%、「どちらでもよい」23.4%、「静岡和牛」3.7%という結果が出ています。松坂牛を選んだ人は、静岡和牛を選んだ人の約20倍にもなります。この結果が示すことは、味や価格が全く同じだとしても、選ばれる商品、選ばれない商品があるということです。

私が中小・中堅企業の経営者様とお話をしていると、多くの方がブランドに関心をお持ちですが、実際にブランドづくりをするために行動している企業は少ないと感じています。「ブランドの重要性は分かるが、ウチには予算もないし、そこまで手はかけられない」「歴史も伝統もなく、ブランドづくりは困難だ」こんな言葉をよく聞きます。ブランドは大企業だけのものでしょうか?歴史ある企業だ
けのものでしょうか?それは違います。ブランドづくりに、歴史や規模、予算は関係ありません。

では実際、ブランドづくりをするためには何をすればいいのでしょうか。最初にやるべきことは、顧客からどのようなイメージを持ってもらいたいか、「ブランドコンセプト」を明確にすることです。次の3つの質問について考えると、ブラ
ンドコンセプトが見えてきます。

(1)経営者の意志は何か(大切にしている価値観、世の中に対する使命感 等)
(2)顧客が自社に求めていることは何か(わが社は誰に、何によって選ばれてい
るか)
(3)他社とどのように差別化するか

「強いブランド」は、成り行き任せではできません。戦略性と創造性をもって創りあげるものです。これからの時代を生き抜くために、ブランドについて考える1つのきっかけになれば幸いです。

 

【野間 健太郎(のま けんたろう) 】
株式会社小宮コンサルタンツ コンサルティング事業部
中央大学経済学部卒業。人材スカウトのレイスグループ、タナベ経営を経て現職。 タナベ経営では最年少チーフコンサルタントとして、業界問わず様々なコンサルティング業務を経験し、セミナー部門のチーフとしても実績を残す。 現在は採用や事業承継など、組織・人事分野を中心に、経営戦略や事業戦略、中期計画の策定、新規開拓営業支援、ブランディング戦略など各種コンサルティングに携わっている。
■担当分野 企業診断、採用支援、事業承継、人事評価制度策定、経営戦略、中期計画策定、ブランディング戦略、新規開拓営業支援、新規事業開発、各種プロジェクト支援 等

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