経営合宿の効果

毎年この2月3月の時期は、来期からの展望とこの1年間の振り返りを踏まえた合宿に参加をさせていただく機会を多くいただいております。皆様の会社もこのような時期に年間の振り返りと来期の施策を考えていらっしゃるものと思います。
私もちょうど明日から弊社のグアム合宿に参加をさせていただき、皆様の熱いディスカッションを目の当たりにしたいと思っております。
ここで私が考える合宿の効果や、合宿の時に気をつける必要があることについて簡単に触れてみたいと思います。
合宿に置いて考える来年以降の事は、来年の事だけを考えるのではなく中長期における会社の将来像、つまり長期ビジョンを考えていただいた上での来年の1年のアクションについて考えていただいた方が良いように思います。
グアム合宿においてもそのような趣旨で3年後の計画を立てた上で直近1年間のアクションを実行すると言うことを毎年繰り返すような仕組みになっています。
なぜ来年1年のことだけを考えて来年1年のことをやることがベストではないのかと言うと、そこには会社の存続とお客様貢献の時間軸の観点が抜けているからです。来年1年だけをベストパフォーマンスで終えようと思えば、来年1年のことだけを考えて来年の1年だけのことをすればいいと思います。
ただ、会社の経営は来年以降何年にもわたって続くことになります。会社が継続した先においても、世の中やお客様に貢献し続ける会社であるためには、来年に来年だけのことを考えてアクションをやっているだけでは足りません。
コンサルティングの際に「経営会議」と言われる会議に参加をさせていただいても、実際には「執行会議」と言っても過言ではないような直近1年間程度の期間ごとだけの議題が中心の会議が行われているケースが多いです。これは今年の新春経営未来セミナー(大阪)において弁護士の佐藤先生も話をされていたことでもありますが、私も同感です。
経営者が中長期の時間軸で会社経営を考えることが第一に必要なことですが、経営者以外の人が執行だけを考えてしまっていると、どうしても話が執行のほうに向いてしまうということがあります。その結果、経営者と経営者以外の人の間に距離が生まれてしまうことになってしまいます。「経営会議という名の執行会議」問題と言えるでしょう。
合宿の話に戻りますと、マネジメントチームのメンバーや社員のみなさんに一緒に時間を過ごしながら、かつ中長期の時間軸で目指すべき姿を一緒に話し合うと言う意味において合宿ほど恵まれた環境は無いものと思います。この合宿の効果を活かすことで先ほどの「経営会議という名の執行会議」問題の解消に貢献するものと思います。
執行から離れた環境において、会社の将来を一緒に考え、考える時間以外の時間も一緒に過ごし飲んで語り合う場と言うことです。その際の飲んで語らう場で、稲盛和夫さんがおっしゃるような「コンパ」のような雰囲気が出せれば最高です。つまり「気楽な雰囲気で真面目な話をする」ということです。
私のお客様にもそのようなコンパの鏡のような会社さんがいらっしゃいます。本当に楽しく酔っ払いながら、そして真剣に会社経営の話をするのです。
そのような会社さんは今後さらに発展をしていくことが具体的なイメージとして頭に浮かびます。きっと合宿に参加をされている皆さんも同じようなイメージが頭に浮かんだのではないかと思います。
宝歯会様の梶原先生も新春経営未来セミナー(東京)で講演されていらっしゃいました「同胞感」があってこそのコンパの空気でもありますが、日ごろからの相互の同胞感の積み重ねが相乗効果を生み、合宿の効果を更に高めることになります。また、合宿が同胞感を高める機会でもあります。
マネジメントチームの皆様が同じように前向きな将来像を具体的に頭の中に浮かべることができれば、その組織グループは非常に強いものになるでしょう。
経営者の方や、マネジメントチームの皆様が同じように前向きな将来像を社員の皆様にも語り活発な意見交換ができれば更に波及効果が広がります。
是非、合宿をそのようなコンパな場にしていただき、世の中に貢献する強い組織を作っていただくことを祈願します。

【新宅 剛(しんたく ごう) 】
株式会社小宮コンサルタンツ コンサルティング事業部
中央大学経済学部国際経済学科卒業。アーサーアンダーセン税務事務所を経て、財務会計系のコンサルティング会社である株式会社エスネットワークスにて事業再生部門とM&A仲介事業を立ち上げ、軌道に乗せた後に小宮コンサルタンツ入社。経営者に寄り添うコンサルタントという側面と、社内起業家という二つの側面を持ちながら経営コンサルタントとして、戦略の立案推進、経営計画の策定や実行支援、新規事業策定支援、財務戦略・資金調達支援、事業再生コンサルティング及びM&Aの支援も通じた総合的な支援を行っている。中小企業診断士、税理士試験合格者。
■担当分野 経営コンサルティング全般。戦略策定支援、経営計画策定支援、PDCA推進支援、M&A戦略・実行支援、事業再生支援等 等

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