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戦略を実現させるための三つのポイント

【コンサルタント:平野 薫】

皆さんご存知のように経営をする上で経営戦略を立案するということはとても重要なことです。経営戦略がないと環境変化に上手く対応することが出来ませんし、会社の資源を有効に活用することも出来ません。しかし、多くの会社では経営戦略・経営計画を立案し、それをしっかり実践させることが出来ていないのではないでしょうか。現在20社の経営戦略・経営計画の立案・実践に携わらせていただいておりますが、私は戦略を実現させるポイントは次の3つだと考えています。

一つ目は「全体方針・重点方針の作成」です。環境分析をした上で、どのような方向に向かうのか、どこの土俵でどのように戦うのか、そのために重点的に何をするのか、そのように全体方針・重点方針を決めることです。

二つ目は「方針の具体化」です。例えば、お客様満足度を向上させようと気合いを入れてもそれだけだと何をして良いのか分かりません。お客様満足度を高めるなら、例えば商品知識、業界の専門知識を高める、そのために月に一度社内で勉強会を実施する、という行動レベルまで落とし込む必要があります。方針を作成するだけでは経営計画の策定はまだ途中です。具体的な行動、期日の付いたアクションプランに落とし込んで初めてしっかりとした経営計画になります。現場レベルでは意外とこのポイントが不十分な会社が多い実感があります。

そして三つ目は「進捗管理」です。人間は合理的な生き物なので、評価されることを優先する傾向があります。だからチェックしてもらえないものは本気になって取り組まない訳です。以前、日産自動車の幹部の方から伺った話ですが、カルロス・ゴーンさんの凄い所は指示したことをその後どうなったか100%確認することだとおっしゃっていました。言いっ放しで絶対に終わらないそうです。
このように具体化した計画をしっかり実行に移すためにも計画がどうなったのか定期的に確認する、所謂PDCAの仕組みがとても重要です。

もし戦略を立案してもなかなか成果に結びつかないようであればこの三つのポイントを意識してみてはいかがでしょうか。

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【平野 薫(ひらの かおる)】
株式会社小宮コンサルタンツ 執行役員
宇都宮大学卒業。キユーピー株式会社、株式会社帝国データバンクを経て現職。帝国データバンクでは年間約400社の調査を実施。優秀調査営業社員に選ばれ社長表彰を受ける。現在は上場企業や公的機関などの幹部・管理職を対象とした教育研修、および企業戦略の立案など各種コンサルティングに携っている。
■担当分野 経営戦略、財務会計、管理会計、マクロ経済、与信管理

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