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理念・ビジョンの浸透のためのヒント『採用活動』

    【コンサルタント:金入 常郎】

前回の私のコラムで「理念やビジョンを組織に浸透させるためには」という事をテーマにさせて頂きましたが、ご好評につき今回もこのテーマを扱っていきたいと思います。

これまで組織強化の観点から100社以上の大手企業・中小企業を観てきた中で、理念・ビジョンを浸透させるための最も有効な手段は「採用活動」であると感じています。お会いする経営者の方にはよくするお話なのですが、その組織に理念・ビジョンが浸透するかどうかは、社員の採用時点で決まっています。浸透しない人に採用後に、一生懸命浸透させようとしても、そこには多大な時間とコストがかかる事は言うまでもありません。これは教育についても同じ事が言えます。いかに採用時(入社前に)、自社の理念・ビジョンに共感できる人材なのかを見極め、採用する事が重要になります。

「それは当然だよ」という声も聞こえてきそうですが、意外に実践できている中小企業は多くないと感じています。それは、次の事を理解していない経営者が多いためだと考えています。

「惹きつけてから見極める」

採用時点で、自社の理念・ビジョンを全面に打ち出し、その理念・ビジョンで応募者を惹きつけるという「手間のかかるプロセス」を実践しているかどうかという事です。「惹きつけ」を行っていない企業に見受けられる具体的な特徴としては以下の事が挙げられます。

・採用担当一人に任せっぱなし。                c97e1380fc8b27d54f279cace209dd5b_s
・経営者は最終面接にしか出ない。

・面接では相手を見極める質問しかしない。

つまりは「経営者が採用に手間をかけていない」と言えます。

20世紀最高の経営者として称賛されるGE前会長ジャック・ウェルチ氏は「自分の仕事の半分はピープルビジネス」とし、優秀な人材獲得に時間を惜しまなかったと言います。社員数の少ない中小企業にとっては、大企業以上に社員一人の影響力は大きく、良い人材を採用できるかできないかで、会社の存続や業績を大きく左右すると言っても過言ではありません。理念・ビジョンが浸透した組織になるためには、中途採用にしろ新卒採用にしろ経営者が自社の採用に対して、正しい手間をかけられるかどうかにかかっていると考えます。

私の次回以降のコラムで、惹きつけるための正しい手間のかけ方についてご紹介していきたいと思います。
【金入 常郎(かねいり つねお)】
株式会社小宮コンサルタンツ コンサルタント
早稲田大学社会科学部卒業。基幹システム(ERP)の導入コンサル及び、採用・教育コンサルを経て現職。これまで、基幹システム構築、業務改革、組織活性化、ブランディング、新規事業立ち上げなど様々なコンサルティングやプロジェクトに携る。現在でも、採用や教育など、お客さま先での各種プロジェクトの支援や会計、マーケティング、お客さま第一主義など、各種研修に携わっている。
■担当分野 戦略立案、組織強化、採用支援

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