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効果的な組織インプット(企業研修や経営理念浸透など)のための土壌について

今の時代は(今のところ)人ひとりの人生において、仕事が占める重要性をどんどん低下させても成り立つ世の中になっています。特に人手不足の中での働き方改革ということで、どんどんと自由なスタイルで仕事ができるようになりますし、また、やめても再雇用が比較的容易になってきているということもあります。言ってみれば、昔に比べて仕事を軽く見てもそれなりに生きていける(1人の人間としては食べていけるレベル。一流や一人前とは違います。)世の中になってきていると言えます。そのような中で、仕事について人生の中でのほんの一部程度にしか考えていない人が真剣に研修などのインプットに向き合い心から取り組むかというと、なかなか難しい部分があるのが正直なところです。逆に言えば、社員の皆さまの人生における仕事の重要性を上げることができれば、研修などのインプットへの取り組み方もだいぶ変わってくるということでもあります。

では、仕事におく重要性を上げるためには何が必要なのでしょうか。
それは、「働きがい」を上げるということにつきると思います。人は根源的に人の役に立つ(貢献する)ことに対して喜びを感じる性質があります(そうでない人は、小宮的に言うと「採用の失敗」です)。働きがいを高めるということは具体的にはどういうことかというと、「お客様からの感謝」「働く周りの仲間からの感謝」が高まる環境設定を行うということ。働きがい、つまり仕事をすることが楽しくなってくることによって、仕事をより良くしてもっと楽しくしたいという欲求が高まっていきます。研修が効果的な会社とは、働きがいがある会社でもあります。小宮がよく話をする神奈川ナブコ様はこの典型的な例と言えます。

研修などの組織インプットで効果を上げるためには、その前段階として会社の働きがいを高めておく必要があるということです。仕事をしていて、お客様からの感謝や周りの仲間からの感謝が高まれば、仕事に対しての喜びを見出しやすくなります。そうすると、もう少し仕事を頑張ってもいいかな ⇒ 頑張った結果もっと感謝される ⇒ もっと頑張る(インプット、アウトプット) ⇒ もっと感謝されるという好循環が生まれます。これが土壌となって、研修などのインプットが染み込むように効果を発揮するのです。当然お客様から感謝される会社ということは、お客様、社会への貢献ができているため売上・利益もしっかりと稼げるようになる傾向にあります。そうすると、付加価値が上がるため労働分配率を増やさずとも給与が上がり経済的な喜びも享受できるという好循環が生まれます。このサイクルに入るために、インプットに先立つこの土壌を社内に醸成することがとても大切な要素になります。インプットを効果的に行うためには、魅力的なアウトプット(仕事)の環境を作ることが大切なのです。

【新宅 剛(しんたく ごう) 】
株式会社小宮コンサルタンツ コンサルティング事業部
中央大学経済学部国際経済学科卒業。アーサーアンダーセン税務事務所を経て、財務会計系のコンサルティング会社である株式会社エスネットワークスにて事業再生部門とM&A仲介事業を立ち上げ、軌道に乗せた後に小宮コンサルタンツ入社。経営者に寄り添うコンサルタントという側面と、社内起業家という二つの側面を持ちながら経営コンサルタントとして、戦略の立案推進、経営計画の策定や実行支援、新規事業策定支援、財務戦略・資金調達支援、事業再生コンサルティング及びM&Aの支援も通じた総合的な支援を行っている。中小企業診断士、税理士試験合格者。
■担当分野 経営コンサルティング全般。戦略策定支援、経営計画策定支援、PDCA推進支援、M&A戦略・実行支援、事業再生支援等 等

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