海外からのお客さま

先日帰京しようと新大阪から新幹線に乗り指定席に向うと、私の席に若い男性が眠っていました。そっとチケットを見せながら声をかけると、怪訝な表情で自分のチケットを確認。通路側と窓側を間違っていたことに気付いて、慌てて席を代わってくれました。外国の方のようです。出発してからほとんど眠っている様子でしたが、新横浜駅の手前で突然私に「東京はまだか?」と尋ねられました。「私も東京駅で降りるよ」と関西弁andゼスチャー付きで言うと理解してくれたのか、にっこり。品川駅で「次だよ!」と言うと、立ち上がってポケットをポンポン叩きながらチケットが無いと私を見ながら泣きそうな表情。一緒に探すと結局シートの間に落ちているのが見つかりました。鞄から取り出した日本語の本を指さしながら、ベトナムからひとりで来たと一生懸命自己紹介。「日本に何しに来たの?」と聞くと「りょこう」と片言で話してくれました。

東京駅で降りる寸前、急に不安顔になった彼。乗換えがわからないらしい。東京駅構内の乗換案内は私には難しく、関西人気質も相まってか、結局遠くにある総武線快速乗り場まで一緒に行き、電車が来るまで待ち、空いた座席を確保し、いくつ目の駅で降りるか説明し、電車が出発するのを見送りました。
なんとも不安そうな笑顔でバイバイしてくれました。もっとコミュニケーションをとってきちんと説明して差し上げたかった…後悔。

もうすぐ東京オリンピック。これからますます海外の方と接する機会も増えるでしょう。日本のおもてなしに一役買うべく、道案内くらいはできる英語を身につけようと思った出来事でした。

【高橋 知子】

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