ささやかな誰かのために

桜吹雪の中、真新しい制服を身に付けた学生さんたちを見て、高校に入学した頃の遠い昔がふと甦り、その時一番楽しみにしていたことが「これからアルバイトが出来る!」だったことを思い出しました。今のようにネットもない時代、バイト募集!の貼り紙を探して歩いた事を懐かしく思い出します。本当は勉強や友達との時間など、その時にしか出来ない事にもっと興味を持つべきだったのかも知れませんが、私は三年間いろいろなアルバイトを経験しました。


そんな頃から始まった私の仕事人生を振返ってみると、ライフステージの変化に合わせて雇用形態を変えたり転職もしてきましたが、どの職場でも、お客さま、働く仲間に恵まれ、仕事に恵まれていました。決して楽な仕事ばかりではありませんでしたが、長けた能力のない私でも仕事を通してなら、少なからず誰かに喜んでいただける。そんな場があったからこそプライベートも充実し、自らも成長しようと努力したと思います。勉強嫌いではないのですが、学校嫌いだった私は、仕事を通してなら楽しく学ぶことができると知っていたのかもしれません…。

また、今の職場はこれまでにないくらい、何の為に仕事をしているのか?お客さまの為になるのか?仲間は喜ぶのか?と自分に問うことの連続で、その考え方を癖づけられました。それは日常の様々な選択にも役立ちます。そして何よりも、お客さまからのご指導に気づかされ反省し、優しい気遣いに励まされ、学びました。たくさんのお客さまの顔が浮かび、感謝の気持ちでいっぱいになります。

いくつになってもなれる最高の自分を目指し、「ささやかな誰かのために」を毎日積み重ねていきたいと思います。

【高橋 知子】

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