ホーム > 小宮一慶のモノの見方・考え方 > 新たな気持ちで日々これ好日

新たな気持ちで日々これ好日

皆さま、あけましておめでとうございます。東京では3が日は良いお天気でした。年が改まると、やはり、気持ちが改まるものです。「今年は○○をしたい」、「△△へ行ってみたい」など、昨年までできなかったことも、年が改まることにより、新たなチャレンジの気持ちが湧いてくるのは不思議なものです。これはある意味、とても大切なことで、年が改まると同時に心が改まったと言えるからでしょう。企業では、年度替わりにも同様の気持ちになることが少なくないものです。これまでの目標をリセットし、新たな年度目標をスタートさせることにもよると思います。

同様に、日が改まっても、新しい気分になりたいものですね。中国の古典『大学』に「まことに日に新たに、日に日に新たに、又日に新たなれ」という言葉がありますが、年が改まると同様に、日に新たな気持ちになれれば、それだけ成長できるということでしょう。昨日までの苦労は昨日に置いてきて、リセットした新たな気持ちで一日をスタートできれば、とても素晴らしいですね。

松下幸之助さんも『道をひらく』の中で、「年があらたまれば心もあらたまる。心があらたまればおめでたい。心があらたまったとき、それはいつでもおめでたい。(中略)年の始めは元日で、一日の始めは朝起きたとき。年の始めがおめでたければ、朝起きたときも同じこと。毎朝、心があらたまれれば、毎日がお正月。あらたまった心には、すべてのものが新しく、すべてのものがおめでたい。きのうはきのう、きょうはきょう、きのうの苦労を今日まで持ち越すことはない。「一日の苦労は一日にて足れり」というように、きょうはまたきょうの運命がひらける。昨日の分まで背負ってはいられない。毎日が新しく、毎日が門出である。日々是新(ひびこれあらた)なれば、すなわち日々是好日(ひびこれこうじつ)。素直で謙虚で、しかも創意に富む人は、毎日が明るく、毎日が元気。」と書かれています。

2018年は、日本経済は戦後2番目の長さの景気拡大期の中にあり、比較的順調な状況でスタートします。しかし、懸念材料も少なくありません。ひとつは、北朝鮮情勢です。緊張感が増す中、北朝鮮や米国の動きによっては、一気に武力衝突ということにもなりかねません。また、欧米が脱金融緩和に動く中、日銀の動きも気になるところです。日銀だけが脱金融緩和に動けないのも大きな問題ですが、もし、日銀も脱金融緩和に動いた場合には、長い間緩和慣れした日本経済がどういう反応をするのかも少し心もとないところです。

私を含めて個人のレベルでも、注意しなければならないことはもちろんたくさんありますね。希望に満ちた新年ですが、日々新たな気持ちで気を引き締めて前向きに臨みたいものです。今年もよろしくお願いいたします。

【小宮 一慶(こみや かずよし) 】
経営コンサルタント。株式会社小宮コンサルタンツ代表取締役会長CEO。十数社の非常勤取締役や監査役、顧問、名古屋大学客員教授。
フィールドでの実践をもとに、企業規模、業種を問わず、幅広く経営コンサルティング活動を行う一方、年百回以上の講演を行う。新聞・雑誌、テレビ等の執筆・出演も数多くこなす。著書130冊超、累計発行部数350万部以上。

  • twitter
  • Facebook
  • Google+
  • LINE