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グアムでの定点観測

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先週の水曜日から3泊4日でグアムでの経営者、経営幹部合宿研修を行いました。外部環境や内部環境を分析し自社の戦略チェック行い、将来像を具体的に描いていただくものです。この冬場の合宿はもう10年以上前から続けています。グアムでは連続して4年目となりました。日常業務を離れ、経営幹部が自社の問題点や将来像を何日も突っ込んで考える機会を持てたことを皆さん喜んでおられました。

このセミナーに参加するときは、私は必ず夕方にホテルの前に広がるタモン湾のビーチを歩くことにしています。ひとつの目的は健康管理のためですが、もうひとつの大きな目的は定点観察するためです。セミナーでご参加の皆さんが自社を定点観察することと同様、私はタモン湾を毎年同じ時期に同じ時間帯に毎日1時間ほど歩くことで定点観察をしています。と言ってもそんなに気合いを入れて歩いているわけではなく、リラックスし、陽を浴びて考え事をしながら歩いています。

定点観察でまず見ているのがビーチフロントのコンドミニアム(マンション)の状況です。空室の状況を見ているのです。最初にセミナーを行った2007年はサブプライム危機が露呈する前で、コンドミニアムなどはほぼ満室といった状況でした。それが2008年の研修では、空室が少し目立ち始めました。その頃のメルマガにそのことを書きましたが、本格的に景気が後退する「リーマンショック」の半年ほど前でしたが、米国本土から遠い準州のグアムでもその兆候は表れていたのです。今年ビーチを歩いての感想は、昨年とそれほど変わっていないということです。空室や売りに出ているコンドミニアムはそれほど変わっていませんでした。

昨年、私たちが泊っているホテルの隣で開発が止まったままだった住宅群は、そのまま開発が止まったままでした。ただ、ビーチの別の場所では新しいホテルと思われる建設が始まっており、そろそろグアムの建設も再開し始めたかなという気もしました。
海岸を歩いていると、時折米軍機が大きな音をたてて飛んでいきます。大きな爆撃機や輸送機と思われるものもあれば、小型の戦闘機もあります。アンダーソン空軍基地を離発着したものと思われます。これらの軍用機を見れば、米国のアフガンでの戦争は終わっていないということがよく分かります。また、ホテル内でも軍服を着た人たちに時折出会います。イラク戦争がまだ活発だった2007年頃よりはずっと減った感じですが、ビーチリゾートで突然現実を突きつけられた思いがします。さらに、米軍機を見ると、普天間の問題も思い起こさせます。

一方、今回の研修の時期が中国の春節と重なったこともありますが、中国人観光客がこれまでよりかなり多い感じがしました。ビーチでもそうですが、ホテルの朝食場所で毎朝見ていてそう感じました。卒業旅行と思われる日本人の学生さんたちもたくさん来ていましたが、日本経済の現状を考えると、彼らの将来に幸多かれと、いつも思います。

もうひとつ定点観察をしていることがあります。私の健康状態です。今年も海岸を最大で80分ほど歩きました。3年半ほど前に右肺の三分の一ほどを取る手術をしましたが、おかげさまで問題はないようです。

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