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一流の人は必ず、よい習慣を持っている

新しい1年がスタートしました。年初には、今年の目標を立てたり、書き記したりした方も多いのではないでしょうか。

秘書という仕事柄、企業の経営者の方々や、各界で活躍されている一流の方々と、仕事を通して知り合い、お仕事をさせていただく機会に恵まれました。

お話を伺っていると、一流と言われる方々は必ず、よい習慣を持ち、それを長年実践されているのです。たくさんのよい習慣を教えていただきましたが、そのひとつに「一年間の目標を書く」というものがありました。


大きな成果を出し続け、業界内外で活躍されているある方から、ご自身の目標についてお話を伺う機会がありました。そのお話にとても興味を持った私は、「大変不躾なお願いなのですが、目標を書いたものを見せていただくことはできないでしょうか」とお願いしたところ、ご快諾くださって、実物を見せていただいたことがあります。

「一年間の目標を書く」ことは、以前から知っていました。実際にやってみたこともありましたが、お正月の清々しい気分だけで書いていたのか、すぐに頭から消え去り、あまり達成できたことがありませんでした。その効果を実感することができず、習慣化できなかった苦い思いがあったのです。

その方は、「目標は人生の目的と一貫していなければ、続かないもの」とおっしゃっていました。今思えば、私が続かなかった理由を、「ああ、これか!」と思い当たったのでしょう。

ご自身の手帳を開いて、その最初のページに綴じ込んでいた目標を、見せていただきました。「目標は人生の目的と一貫していなければ、続かないもの」という言葉通り、まずはご自身の理念やビジョン、行動指針や好きな言葉、自己実現のための自分への問いかけなどが手書きで書いてありました。自分がどう生きたいか、何をなしたいかを明確に言葉にされていて、その上で、その年に達成したいこととその期限が書かれた目標でした。理念やビジョンの部分は、何年もかけて、書き加えたり修正したりしながら作り上げたのだそうです。これを手帳にはさみ込み、毎朝声に出して読んでいるのだと教えていただきました。

その方の生き方、あり方から目標までが、一貫して描かれていることに、とても感銘を受けました。確かにこれだったら、なんとなく立てる一年の目標ではなく、目指す姿に近づいていると、実感できる目標になりそうです。

さすがにメモを取ることは憚られたので、その項目や内容、書式まで、書かれていることを頭に叩き込みました。そのシートを真似て、自分なりに作ったのが、私の一年の目標シートです。以来、毎年年初に書き込んでいます。これを毎年繰り返すことで、目の前の仕事だけでなく、自分がどうなりたいのか、何をしたいのか、どんな人間でありたいのかを考え、それに近づくために目標を立てるようになりました。

毎日の仕事に一生懸命取り組み、毎日が忙しく過ぎていくこと。それはとても素晴らしいことなのです。ですが、目の前のことだけに追われるのではなく、仕事を通して、自分がどうなりたいのかを探し続けていくことの大切さを、この習慣を通して教えてもらったように思います。

一流の方々、成功している方々は皆、自分をそこに導いた習慣を持っています。それがいい方法だと思ったなら、ぜひ自分でも実践してみることをお勧めします。

そういう私も恥ずかしながら、秘書の仕事をする前は、これといった習慣を持っていませんでした。一流の方々が実践されている習慣を知り、よいと思ったことを真似し、それをやってみただけです。途中で挫折したこともたくさんありますが、「一年の目標を立てること」、「前月の目標を振り返り、月間目標を立てること」、「毎晩、その日の手帳を見返して日記を書くこと」は、私の欠かせない習慣になりました。

年の初め、気持ちも新たに「今年の目標」を立ててみませんか。

 

【井出 元子(いで もとこ) 】
株式会社小宮コンサルタンツ
岩手大学卒業。株式会社リクルート入社後、出版・編集現場のIT化に携わった経験をもとにトレーナーとして転職、Apple認定トレーナー・日本印刷技術協会認定DTPエキスパートとして出版・印刷・音楽業界等でのIT指導や技術セミナーの講師を行なう。移動体通信業界では、販売員の育成や接客コンテントの審査員等を行なう一方、社内インストラクターの育成に当たる。
2008年小宮コンサルタンツ入社、小宮の秘書を務める一方、新人研修やビジネスマナー研修の講師を務める。財団法人、金融機関、医療法人、サービス関連企業にて、新入社員研修、ビジネスマナー研修、秘書研修を実施。秘書技能検定1級。

■ 担当分野 接遇マナー、電話応対、秘書、新人・若手研修
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