ホーム > ビジネスに活かす“秘書力” > 成果の見えにくい仕事だからこそ、月間目標が大切

成果の見えにくい仕事だからこそ、月間目標が大切

【秘書:井出 元子】

小宮一慶は講演や著書で、目標を立てることの大切さをよくお伝えしています。「散歩のついでに富士山に登った人はいない」という言葉を例に出して、登る山(目標)を決めることの重要性をお話することもあります。

7428a85ea12e821d031c72034c7bb0fd_s
まずは毎月「月間目標」を立て続けて、それを長期的な目標につなげていくことが、人生の目的を見つけ出すコツと考え、そのための手帳まで出版しているほどです。

でも、「月間目標」と言われても、どんな目標を立てたらいいのでしょう?

秘書等のアシスタント職に限らず、事務系の職種やスタッフ職に就いている人にとっては、仕事の成果は数値化するのが難しいものが多く、自分の働きが、直接的な成果や分かりやすい結果に繋がりにくいと感じるものです。

私自身も、慌ただしく過ぎ去っていく毎日の中で、「今月私、何をしたんだろう?」とふと思ってしまうこともよくありました。ルーティンワークを毎日繰り返すことに、不安を感じながら働いている人も多いのではないでしょうか。

「私はちゃんとこれをやったんだ」と思えるものが欲しくて、また「少しずつでも自分は仕事の中で成長しているんだ」という手ごたえを得たくて、月間目標を立て始めたのがきっかけです。

今では、毎月1日は、前月の月間目標の振り返りと、今月の目標を立てる日と決めて、手帳に書きつけています。仕事のことだけでなく、プライベートな目標や習慣を身につけるための目標なども立てます。

目標を立てる時のポイントをお伝えします。

例えば私は「字がきれいに書けるようになりたい」と思っています。秘書の仕事柄、直筆で書類や手紙を書くことも多いため、もっときれいに字が書けたらと、常々思っているのです。

そんな場合皆さんだったら、どんな目標を立てますが?
もし「字をきれいに書く」という目標を立ててしまうと、結果的に「書けた」「書けなかった」という残念な結果で終わってしまいます。どのレベルになったら、この目標を達成したと言えるのかも不明確なため、結果的に自分の成長や達成の実感も得られなくなってしまいます。「目標なんて立てても仕方ない!」と目標設定をやめてしまう人が多いのは、実は目標の立て方に原因があるのです。

目標を立てる時には、「SMART(スマート)の法則」を頭に描いて考えると、いい目標設定ができます。

Specific   = 具体的、わかりやすい
Measurable  = 計測可能、数字になっている
Agreed    = 達成可能
Realistic  = 現実的、実現可能
Timely    = 期限が明確、すぐ行動できる

「字をきれいに書く」を例に取ると、こんな目標設定です。

Specific   = 「ペン字練習帳」のなぞり書きを
Measurable  = 平日のお昼休みに20分間
Agreed    = 練習する
Realistic  = (平日20分だけなら何とかできそう)
Timely    = 月末まで

どうですか?これなら自分のやるべきことが具体的で、早速今日からできますよね。月末になったら、達成したかどうかも明らかです。

実はこの目標、実際に私が過去に取り組んだものです。1ヶ月後に振り返り、月の半分しかできなかった月は、手帳に達成率50%と書き込んでいました。1日も欠かさず毎日できた月には、手帳に★のスタンプを押して、達成感を味わったこともあります。毎月続けていくうちに、書いた目標が達成できないことが、気持ち悪くなってくるのです。歯磨きしないと、気持ちが悪いのに似た感じでしょうか。

a76b0e8fecc83ff69cd37bf121a18df7_s
自分で決めたことを実行することは、自分の自信になります。それを毎月繰り返していくことで、わずかずつでも成長できていることが実感でき、日々が充実していくのが分かります。

例え成果が見えにくい仕事であっても、目標を持って取り組むことで、充実感や達成感を味わいながら成長していく方法はあるのです。

【井出 元子(いで もとこ) 】
株式会社小宮コンサルタンツ
岩手大学卒業。株式会社リクルート入社後、出版・編集現場のIT化に携わった経験をもとにトレーナーとして転職、Apple認定トレーナー・日本印刷技術協会認定DTPエキスパートとして出版・印刷・音楽業界等でのIT指導や技術セミナーの講師を行なう。その後、移動体通信業界に転じ、販売員の育成や接客コンテントの審査員等を行なう一方、社内インストラクターの育成に当たる。2008年小宮コンサルタンツ入社、小宮の秘書を務める。秘書技能検定1級。
■担当分野 接遇マナー、電話応対、秘書、新人・若手研修

  • twitter
  • Facebook
  • Google+
  • LINE